目頭切開・目尻切開(目上切開・タレ目形成)
蒙古襞と目のバランスに合わせて必要な分だけ

目頭切開・目尻切開は、目のどの部分を開くかによって、目頭切開、目上切開、目尻切開、タレ目形成に分かれます。目頭切開と目上切開、目尻切開とタレ目形成のように、2つを同時に行うことが多くあります。
二重整形だけでは目の横幅や縦幅が窮屈に見えるときに検討します。目と目の間隔、バランス、希望する印象に合わせて計画します。
目頭切開・目尻切開の概要
| 目頭切開 | 目上切開 | 目尻切開 | タレ目形成 | |
|---|---|---|---|---|
| 部位 | 目頭(蒙古襞) | 目頭の上側(蒙古襞) | 目尻の外側 | 下まぶた |
| 整える点 | 横幅、目頭の窮屈さ | 目頭の窮屈さ、二重の目頭側のライン | 横幅、目尻の位置 | 縦幅 |
| 抜糸 | 7日 | 7日 | 7〜10日 | なし |
| 手術時間 | 30分 | 30分 | 30分 | 30分 |
複数の部位を同時に行う場合や、二重整形・眼瞼下垂手術を併用する場合は時間が長くなります。個人によって異なる場合があります。
要点
目頭切開・目尻切開はどのような目に必要ですか?
目頭切開・目尻切開は、1mmの差でも印象が大きく変わることがあります。そのため、どの手術を選ぶかより先に、自分の目に必要かどうか、どこまで開けられるかを確認することが大切です。蒙古襞を取ることより大切なのは、目と目の間の距離と目の横幅のバランスに合わせて、必要な分だけ開くことです。
目頭切開・目尻切開はどのような手術ですか?
目のどの部分を開くかによって、目頭切開、目上切開、目尻切開、タレ目形成の4種類に分かれます。

目頭切開:蒙古襞を開く手術
目頭切開は、目頭を覆う蒙古襞を切開して隠れていた目頭側を見せ、目の横幅を広げる手術です。蒙古襞のために目元が窮屈に見える場合や、目と目の間の距離が広く離れて見える場合に検討します。蒙古襞が取れることで目頭の形が変わるため、印象が変わることもあります。蒙古襞を作っている内側の組織をゆるめ、皮膚を再配置して、覆われていた目頭を開きます。
目上切開:目頭の上側を開く手術
目上切開は、目頭の上側の皮膚を開き、二重の目頭側のラインを隠している部分と窮屈さを減らす手術です。目と目の間の距離を大きく変えずに目頭をやわらかく整えたいときに検討します。インアウトライン・セミアウトラインの二重が自然に始まるようにしたいときにも検討します。目頭切開と同時に行うことが多くあります。
目尻切開:目尻の外側を開く手術
目尻切開は、目尻の外側を開いて目尻の位置を移す手術です。横幅を広げることも、目尻を上げたり下げたりすることもあります。目の横幅が短い場合や、目尻が上がって印象がきつく見える場合に検討します。
タレ目形成:下まぶたを広げる手術
タレ目形成は、下まぶたを広げて目の縦幅を大きくし、すっきり見えるようにする手術です。黒目の下側が多く隠れている場合や、外側の白目の見える部分が少ない場合に検討します。目尻切開と同時に行うことも多くあります。
目頭切開・目尻切開が必要な場合
- 蒙古襞のために目元が窮屈に見える場合、目と目の間の距離が広く離れて見える場合(目頭切開)
- 蒙古襞が二重の目頭側のラインを隠し、インアウトラインやセミアウトラインが自然に始まらない場合(目上切開)
- 目の横幅が短い場合、目尻が上がって印象がきつく見える場合(目尻切開)
- 黒目の下側が多く隠れている場合、外側の白目の見える部分が少ない場合(タレ目形成)
目と目の間の距離が近い目や蒙古襞がほとんどない目には、目頭切開をおすすめしていません。目が寄って見えたり、印象がきつくなったりすることがあるためです。
蒙古襞があれば、すべて目頭切開が必要ですか?
蒙古襞は目頭の内側を覆う皮膚のひだで、東アジアの方に多くみられます。蒙古襞が大きいと目頭側が隠れ、目が小さく窮屈に見えたり、目と目が離れて見えたりすることがあり、二重のラインが目頭側で隠れることもあります。ただし、目と目の間の距離が近い目や蒙古襞がほとんどない目には、目頭切開をおすすめしていません。目が寄って見えたり、印象がきつくなったりすることがあるためです。
目を大きくしたい気持ちから開きすぎると、涙丘(目頭の赤い部分)が見えすぎたり、傷跡が目立ったりすることがあります。目頭切開は修正手術をしても手術前の状態に完全に戻すことが難しいため、必要な分だけ開くことが大切です。
目尻切開・タレ目形成は再び癒着することがありますか?
目尻切開とタレ目形成は、目を囲む骨(眼窩)の大きさと眼球の深さによって、開けられる範囲が決まっています。骨の構造を考えずに無理に開くと、効果が少なかったり副作用が生じたりすることがあります。目尻切開は回復の過程で切開部が一部再び癒着し、期待より効果が小さくなることもあります。目尻の外側は骨と靭帯の構造上、広げられる幅に限界があるためです。
東アジアでは目尻切開が広く行われていますが、術後の合併症や望まない結果が少なくないという韓国の研究報告もあります(Kim et al., 2016)。そのため目尻切開は、目尻靭帯(外眼角靭帯)を骨膜に固定する方法で行います(下記「手術方法」参照)。
目尻を上げる・下げる手術は、目尻切開とどう違いますか?
目尻を上げる手術と下げる手術は単独で行うものではなく、目尻切開とあわせて目尻の高さも変えたいときに行います。目尻切開で目尻を開いた後、目尻を支える目尻靭帯を骨膜に固定します。この靭帯を固定する位置によって目尻の高さが変わります。

目尻をどの程度上げ下げできるかは、目尻の外側の骨と靭帯の構造によって限界があります。そのためカウンセリングで目尻の傾きと構造をあわせて確認します。
目頭切開の傷跡はどのように減らしますか?
目頭切開・目尻切開は皮膚を切開するため傷跡が残りますが、切開線を蒙古襞や目尻の境目に沿って置くため、回復後は目立ちにくいことが多くあります。手術の初期は赤みが出ることがあり、数ヶ月かけて徐々に薄くなります。傷跡の残り方は肌質、体質、術後のケアによって異なります。
目頭切開と目上切開では、皮膚の切除量を最小限にし、内側の筋肉を丁寧に整えて引っ張る力を減らし、細かく縫合します。
目頭切開・目尻切開は二重整形や眼瞼下垂手術と同時に受けられますか?
目頭切開・目尻切開は二重整形や眼瞼下垂手術と同時に行うことが可能です。蒙古襞が二重の目頭側のラインを隠している場合、目頭切開や目上切開をあわせて行うと、ラインが自然につながりやすくなります。目を開ける力が弱い場合は、眼瞼下垂手術を加えて目の縦幅もあわせて整えることがあります。複数の手術を同時に行うときは、目全体のバランスを見て各手術の矯正量を決めます。
目頭切開・目尻切開の修正、最初の手術がより大切な理由
目頭切開と目尻切開も修正手術は可能ですが、手術前の状態に完全に戻すより、開きすぎた部分を自然に減らすことを目標にします。目頭切開の修正は、周囲の皮膚を使って蒙古襞を作り直し、目頭が見えすぎるのを減らします。目尻切開の修正は、広がった目尻を再び骨膜に固定します。
今の傷跡と残っている皮膚の量によって修正の範囲が変わり、修正手術は最初の手術より難しいことが多くあります。そのため最初の手術で過度な変化を求めるより、自分の目の構造の中で必要な分だけ開くことが大切です。
目頭切開・目尻切開の手術方法
目頭切開はどのような方法で行いますか?(リドレープ法)
ステディ美容外科では、目頭切開を主にリドレープ法(skin redraping method)で行います。蒙古襞を作っている内側の組織をゆるめた後、目頭を覆っていた皮膚を広げて配置し直す方法です。皮膚を一部切除しますが、切除量を減らすことができます。
目尻切開はどのような方法で行いますか?(目尻靭帯の固定)
目尻切開では皮膚だけを切開せず、目尻を支える目尻靭帯を内側の骨膜に固定する方法を用います。術後に再び癒着することや、目尻がめくれる現象を減らすのに役立ちます。
目頭切開・目尻切開のカウンセリングでは何を確認しますか?
カウンセリングでは次の内容をあわせて確認してから、部位と程度を決めます。
- 目と目の間の距離と目の横幅のバランス
- 顔の幅と目のバランス
- 白目と黒目のバランス
- 蒙古襞の大きさと、二重の目頭側のラインが隠れる程度
- 顔全体の骨格の左右差
- 目尻の傾きと、外側の骨・靭帯の構造
- 下まぶたが黒目を隠す程度
- 目を開ける力(眼瞼下垂手術の必要性)
- 希望する印象と変化の幅
目頭切開・目尻切開の回復期間
目頭切開・目尻切開だけの場合、腫れと内出血は少ないほうです。日常生活は術後すぐに可能ですが、抜糸の後に復帰する方が多くいます。
術後2〜3日
- 腫れ・内出血のピーク
術後3〜5日
- 頭を高くしてお休みください
- 7日間は冷やしてください
術後1週間
- 目頭切開・目上切開の抜糸
- 目尻切開・タレ目形成:術後1週間は点眼薬(朝・昼・晩に1〜2滴)
術後7〜10日
- 目尻切開の抜糸
術後4週間
- 手術部位のメイク・コンタクトレンズが可能
- 飲酒・喫煙は最低4週間控えてください
タレ目形成は抜糸がありません。
目頭切開・目尻切開の副作用と注意点
目頭切開・目尻切開の副作用にはどのようなものがありますか?
手術の後は、一時的な腫れ、内出血、異物感のほか、まれに傷跡や左右差が生じる場合があります。過矯正で目が寄って見えたり印象がきつく見えたりすること、再び癒着して効果が小さくなることも、まれに生じる場合があります。目尻切開やタレ目形成では、初期に目尻側の結膜が赤く見えたり涙が増えたりすることがありますが、回復とともに徐々に落ち着きます。まれに結膜浮腫が生じると、数ヶ月続くことがあります。手術前に目のバランスを正確に評価し、必要な分だけ開くことが大切です。
目頭切開を避けたほうがよい目もありますか?
目と目の間の距離が近い目や蒙古襞がほとんどない目には、目頭切開をおすすめしていません。目が寄って見えたり、印象がきつくなったりすることがあるためです。目頭切開は修正手術をしても、手術前の状態に完全に戻すことが難しいです。そのため、目と目の間の距離と目の横幅のバランス、蒙古襞の大きさを確認してから、必要な分だけ開くことが大切です。
目頭切開・目尻切開のよくある質問
目上切開と目頭切開はどう違いますか?
目頭切開は蒙古襞を切開して目頭を内側に開き、横幅を広げる手術です。目上切開は目頭の上側の皮膚を開き、二重の目頭側のラインを隠している部分と窮屈さを減らす手術です。目上切開は目と目の間の距離を大きく変えずに目頭をやわらかく整えたいときに、目頭切開は目と目の間が広く横幅を広げる必要があるときに主に検討します。
目尻切開とタレ目形成はどう違いますか?
目尻切開は目尻の外側を開いて目尻の位置を移す手術です。横幅を広げることも、目尻を上げたり下げたりすることもあります。タレ目形成は下まぶたを広げて目の縦幅を大きくし、すっきり見えるようにする手術です。目尻切開は目の横幅が短く見える場合に、タレ目形成は黒目の下側が多く隠れている場合や外側の白目の見える部分が少ない場合に検討します。2つを同時に行うことも多くあります。
男性も目頭切開・目尻切開を受けますか?
男性も受ける手術です。男性は目元が大きく変わることを望まない方が多く、変化の幅を小さく計画します。開きすぎると印象がきつく見えたり不自然に見えたりすることがあります。そのため、蒙古襞が大きく目が窮屈に見える場合など、必要な部位だけを矯正することが大切です。
タレ目形成の後に目の下の脂肪再配置(裏ハムラ法・クマ取り)を受けてもよいですか?
タレ目形成の後でも目の下の脂肪再配置は可能です。ただし、どちらの手術も下まぶたを扱うため、以前のタレ目形成の方法によっては、開いた部分が一部戻ることがあります。まだタレ目形成を受けていない場合は、目の下の脂肪再配置と同時に行うことも可能です。
目頭切開・目尻切開の手術時間と麻酔方法を教えてください。
手術時間は1部位につき通常30分で、麻酔は局所麻酔と静脈麻酔のどちらも可能です。複数の部位を同時に行う場合や、二重整形・眼瞼下垂手術を併用する場合は時間が長くなります。麻酔方法は健康状態と手術範囲を確認し、カウンセリングで決めます。
目頭切開・目尻切開の費用はどのように決まりますか?
費用は、手術部位、二重整形や眼瞼下垂手術などの同時手術の有無、修正手術かどうかによって異なります。目の状態によって手術範囲が変わるため、正確な費用はカウンセリング後にご案内できます。
担当院長

キム・ダハン院長
形成外科専門医ステディ美容外科 代表院長
ステディ美容外科は、韓国ソウル江南(新論峴)にある、目元の手術を重点的に診療するクリニックです。二重整形・二重修正・目の下の脂肪再配置・下眼瞼切開・中高年の目元整形を中心に、形成外科専門医のキム・ダハン院長がカウンセリングから手術・経過確認まで直接担当します。
- 車医科学大学校 医学科 卒業・修士
- CHA Bundang Medical Center 形成外科専門医
- 大韓形成外科学会・大韓美容形成外科学会・大韓形成外科医師会 正会員
参考文献
- Oh YW, Seul CH, Yoo WM. Medial epicanthoplasty using the skin redraping method. Plast Reconstr Surg. 2007;119(2):703-710. doi:10.1097/01.prs.0000246713.59153.bb PMID 17230110
- Kim YJ, Lee KH, Choi HL, Jeong EC. Cosmetic Lateral Canthoplasty: Preserving the Lateral Canthal Angle. Arch Plast Surg. 2016;43(4):316-320. doi:10.5999/aps.2016.43.4.316 PMID 27462563
- 박대환, 백봉수, Nahai F. 안성형외과학. 제3판. 군자출판사; 2009. ISBN 978-89-6278-139-7.(韓国語)
- Cho I. The Art of Blepharoplasty. Koonja Publishing; 2017. ISBN 979-11-5955-234-2.
- 대한미용성형외과학회. 미용성형외과학 2. 제2판. 군자출판사; 2023. ISBN 979-11-7068-001-7.(韓国語)