眉下切開(眉下リフト)
まぶたのたるみ・目尻のたるみ、もとの二重のラインを保つ

眉下切開は、眉のすぐ下の皮膚を切開し、たるんだ上まぶたの皮膚を切除して引き上げる手術です。眉下リフトとも呼ばれます。
まぶたの皮膚がたるんで目にかぶさる場合や、目尻が下がって見える場合、目尻の皮膚がただれる場合に検討します。
眉下切開の概要
- 手術時間
- 約1時間
- 麻酔
- 局所麻酔または静脈麻酔
- 入院
- 不要
- 抜糸
- 術後7日
- 腫れ・内出血
- 1〜2週間
- 日常生活への復帰
- 1週間
併せて行う手術や個人差により異なる場合があります。
要点
眉下切開はどのような場合に行いますか?
二重のラインに触れずに、たるんだ上まぶたの皮膚を整えたい場合に検討します。もとの二重のラインを保ちたい場合、目尻側の皮膚がたるんでただれる場合、まぶたの皮膚が厚く上眼瞼切開後に印象がきつく見える可能性が高い場合が適応です。ただし、もともと眉が低い場合や目と眉の間が狭い場合は、内視鏡前額リフトのほうが適していることがあります。
眉下切開(眉下リフト)とはどのような手術ですか?
眉下切開は、まぶたに直接触れず、眉の下の境界に沿って皮膚を切除し、たるんだまぶたを引き上げる手術です。二重のラインに触れないため、もとの目元を保ちながら、たるみの改善を目指すことができます。

名前のとおり眉の下を切開し、たるんだまぶたの皮膚を整える手術で、眉そのものを上げる手術ではありません。眉も併せて下がっている場合は、内視鏡前額リフトを併せて検討します。
眉下切開が必要な場合
- もとの二重のラインをそのまま残したい場合
- たるんだまぶたがもとの二重のラインを隠し、印象が変わった場合
- 印象の変化を望まない場合
- まぶたの皮膚が厚く、上眼瞼切開後に印象がきつく見える可能性が高い場合
- 目尻側の皮膚のたるみが強く、ただれる場合
アジア人女性64人に眉下切開を行った研究でも、もとの二重のラインを保ちたい場合、目尻側のたるみが主な悩みである場合、眉のアートメイクがある、または予定している場合などが適応として示されています(Kim et al., 2008)。
眉下切開と上眼瞼切開・内視鏡前額リフト・眼瞼下垂手術は何が違いますか?
皮膚のたるみが原因であれば、二重のラインを新しく作るか、もとの目元を保つかが最初の基準です。もとの目元と印象をそのまま保つなら眉下切開を、目元の構造とラインを新しく変えるなら上眼瞼切開を検討します。
| 推奨する手術 | 特徴 | |
|---|---|---|
| 二重の形を変える場合 | 上眼瞼切開 | 二重のラインを切開してたるんだ皮膚を切除。同じ切開線から眼瞼下垂手術・脂肪の調整も併せて可能 |
| 目尻側のたるみがあり、印象の変化を抑えたい場合 | 眉下切開 | 眉の下を切開し、二重のラインと目元を大きく変えない |
| 眉そのものが下がっている(額のしわを伴う) | 内視鏡前額リフト | 額全体を引き上げ、下がった眉の位置そのものを上げる |
| 目を開ける力が弱い | 眼瞼下垂手術 | 目を開ける筋肉の長さを調整し、目を開ける力を補う |
眉が下がっている場合は内視鏡前額リフトも併せて確認します
まぶたのたるみの原因がまぶたの皮膚ではなく眉そのものの下がりであれば、眉の下の皮膚を切るだけでは解決しないことがあります。眉の位置に問題がなく、まぶたの皮膚だけがたるんでいる場合は、眉下切開が適している場合が多くあります。眉そのものが下がり、額のしわとまぶたのたるみが併せてある場合は、内視鏡前額リフトが適している場合が多くあります。
眉下切開が合わない場合
もともと眉が低い場合や目と眉の間が狭い場合は、眉下切開が合わないことがあります。目を開ける力が弱い場合は、皮膚を整えるだけでは目が眠そうに見えたままのことがあるため、眼瞼下垂手術を併せて検討します。
上眼瞼切開と眉下切開を詳しく比較 →上眼瞼切開について詳しく見る →たるみの原因別の手術の選び方(中高年の目元整形) →内視鏡前額リフトについて詳しく見る →
眉下切開の傷跡はどうですか?
皮膚を切開するため傷跡は残りますが、切開線が眉の下の境界にあるため、回復後は目立ちにくい場合が多くあります。術後初期は赤みが出ることがあり、数ヶ月かけて徐々に薄くなります。傷跡の残り方は、肌質や体質、術後のケアによって異なります。
アジア人女性106人を比較した研究では、術後1年の傷跡の評価は、眉の上を切開した場合より眉の下を切開した場合のほうが良好でした(Qu et al., 2022)。
層を分けた縫合
皮膚の表面だけを縫合すると、時間とともに傷が開いたり、傷跡が白く残ったりすることがあります。そのため、皮膚の内側のしっかりした筋膜の層から段階的に引き寄せて固定する、層を分けた縫合を行います。傷跡を眉のラインに隠すのに役立ちます。
眉下切開の手術方法
- 1
デザイン
たるみの程度を測定し、眉の下の境界に沿って切開ラインをデザインします。
- 2
たるんだ皮膚の切除
ゆるんだ皮膚組織を必要な分だけ切除します。
- 3
引き上げ・固定
たるんだ筋肉と皮膚を引き上げ、眉の下に固定します。
- 4
縫合
眉のラインに沿って縫合し、術後7日に抜糸します。
眉下切開のカウンセリングで確認すること
- まぶたの皮膚の厚さとたるみの程度
- 眉の位置(眉そのものが下がっているか)
- 目と眉の間の距離
- 目を開けるときに額の筋肉をどのくらい使っているか
- 目を開ける力(眼瞼下垂の有無)
- 目尻側のたるみの程度
- 二重のご希望と、印象の変化についてのお考え
眉下切開の回復期間
眉下切開後の日常生活への復帰には、通常1週間ほどかかります。抜糸は術後7日に行います。
術後2〜3日
- 腫れ・内出血のピーク
術後3〜5日
- 頭を高くしてお休みください
- 冷却は7日間
術後7日
- 抜糸
- 抜糸の翌日から洗顔
術後1〜2週間
- 腫れ・内出血の大部分が消える
術後4週間
- 眉のメイク・アートメイクが可能
- サウナ、激しい運動、飲酒・喫煙は4週間避ける
眉下切開の副作用と注意点
眉下切開の副作用にはどのようなものがありますか?
眉下切開後は、一時的な腫れ、内出血、切開部位の周りの感覚の低下のほか、まれに傷跡が広がる・盛り上がる、左右差、眉の形の変化が生じることがあります。感覚の低下の多くは、数ヶ月かけて回復します。傷跡は体質とケアによって差があります。術前に眉の位置と皮膚のたるみの程度を正確に評価し、切除量を決めることが重要です。
眉下切開のよくある質問
眉下切開と上眼瞼切開はどう違いますか?
眉下切開は眉の下を、上眼瞼切開は二重のラインを切開して、たるんだまぶたの皮膚を切除する点が最大の違いです。眉下切開は、二重のラインと目元を大きく変えずに、目尻側のたるみまで整えるのに向いています。上眼瞼切開は、たるんだ皮膚の切除とともに二重のラインを新しく作ることができます。目と眉の間の距離、まぶたの厚さ、二重のご希望を見て決めます。
眉下切開は若い方や男性も受けられますか?
眉下切開は、年齢よりもまぶたの皮膚のたるみの程度を見て決める手術です。20〜30代でも、まぶたの皮膚が多く目にかぶさる場合や二重が隠れる場合は検討することがあります。男性は二重を作らずにたるんだ皮膚だけを整えたい場合が多く、二重のラインに触れない眉下切開が合う場合が多くあります。ただし、もともと眉が低い場合や目と眉の間が狭い場合は、内視鏡前額リフトのほうが適していることがあります。
眉下切開後の回復期間はどのくらいですか?
眉下切開後の日常生活への復帰には、通常1週間ほどかかります。抜糸は術後7日に行います。腫れと内出血のピークは2〜3日目で、1〜2週間ほどで大部分が消えます。洗顔は抜糸の翌日から可能です。眉のメイクとアートメイク、サウナ、激しい運動、飲酒・喫煙は4週間避けることをお勧めします。
まぶたのたるみは運動やマッサージで良くなりますか?
まぶたのたるみは、運動やマッサージでは改善しにくいものです。伸びた皮膚とゆるんだ組織は、運動では縮みません。目の周りを頻繁にこすると、かえって皮膚への刺激になることがあります。たるみが視界を遮る場合や目が眠そうに見える場合は、原因を確認して手術による矯正を検討します。
眉下切開の費用はどのように決まりますか?
眉下切開の費用は、皮膚の切除範囲、上眼瞼切開やまぶたの脂肪取りなど併せて行う手術の有無、再手術かどうかによって異なります。まぶたの状態によって手術範囲に差があるため、正確な費用はカウンセリング後にご案内します。
担当院長

キム・ダハン院長
形成外科専門医ステディ美容外科 代表院長
ステディ美容外科は、韓国ソウル江南(新論峴)にある、目元の手術を重点的に診療するクリニックです。二重整形・二重修正・目の下の脂肪再配置・下眼瞼切開・中高年の目元整形を中心に、形成外科専門医のキム・ダハン院長がカウンセリングから手術・経過確認まで直接担当します。
- 車医科学大学校 医学科 卒業・修士
- CHA Bundang Medical Center 形成外科専門医
- 大韓形成外科学会・大韓美容形成外科学会・大韓形成外科医師会 正会員
参考文献
- Kim YS, Roh TS, Yoo WM, Tark KC, Kim J. Infrabrow excision blepharoplasty: applications and outcomes in upper blepharoplasty in Asian women. Plast Reconstr Surg. 2008;122(4):1199-1205. doi:10.1097/PRS.0b013e3181858fc0 PMID 18827656
- Qu L, Liang Z, Wang J, Zhang J, Yu Z, Song B. Comparison of Postoperative Scarring in Asian Women After Supra-brow and Sub-brow Blepharoplasty: A Retrospective Study. Aesthetic Plast Surg. 2022;46(5):2280-2286. doi:10.1007/s00266-022-02954-z PMID 35668229
- 박대환, 백봉수, Nahai F. 안성형외과학. 제3판. 군자출판사; 2009. ISBN 978-89-6278-139-7.(韓国語)
- Cho I. The Art of Blepharoplasty. Koonja Publishing; 2017. ISBN 979-11-5955-234-2.
- 대한미용성형외과학회. 미용성형외과학 2. 제2판. 군자출판사; 2023. ISBN 979-11-7068-001-7.(韓国語)