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上眼瞼切開と眉下切開の違い

切開の位置・印象の変化・傷跡

上眼瞼切開と眉下切開は、まぶたのたるみで特に多く検討される中高年の目元整形の一つです。

どちらもたるんだ皮膚を除去しますが、どこを切開するかと、術後に印象がどのくらい変わるかに違いがあります。

概要

上眼瞼切開と眉下切開の比較
上眼瞼切開眉下切開
切開の位置二重のライン眉毛の下の境目
二重新しい二重のラインを作る今の目元をそのまま維持
印象の変化目元の構造とラインが変わる少ない
適応薄い皮膚、二重のラインを整える必要がある場合今の二重を維持したい場合、目尻側のたるみ、厚い皮膚
腫れ大きな腫れは4〜6週間1〜2週間でほとんど引く

方法は、カウンセリングでまぶたの皮膚、眉の位置、目を開ける力を確認してから決めます。

要点

  • 上眼瞼切開は二重のラインを、眉下切開は眉毛の下を切開して、たるんだまぶたの皮膚を除去します。
  • 今の目元と印象をそのまま維持するか、目元の構造とラインを新しく変えるかが、2つの手術を分ける要点です。
  • 眉自体が下がっている場合は、眉毛の下の皮膚を切るだけでは解決しないことがあるため、内視鏡前額リフトも併せて検討します。

2つの手術の最も大きな違いは切開の位置です

上眼瞼切開は二重のラインを、眉下切開は眉毛の下を切開して、たるんだまぶたの皮膚を除去します。上眼瞼切開は、わかりやすく言えば中高年のための二重整形で、たるんだまぶたの皮膚と筋肉、厚い脂肪を整え、そこに新しい二重のラインを作ります。眉下切開は、眉毛の下の境目に沿って皮膚を切除し、たるんだまぶたを上に持ち上げる手術で、眉下リフトとも呼ばれます。

まとめると、今の目元と印象をそのまま維持するか、目元の構造とラインを新しく変えるかが、2つの手術を分ける要点です。

上眼瞼切開の切開位置:二重のラインに沿ってたるんだ皮膚を除去する範囲
上眼瞼切開:二重のラインを切開
眉下切開の切開位置:眉毛の下の境目に沿って皮膚を除去する範囲
眉下切開:眉毛の下を切開

上眼瞼切開が合う場合

中高年の方が上眼瞼切開をためらう最も大きな理由は、術後に印象がきつく見えるのではないかという心配です。皮膚の切除量が多いほど印象の変化が大きくなります。そのため、たるんだ皮膚を考慮してラインを低く自然に計画したり、固定を弱くして印象の変化を抑えたりする方法を併せて検討します。印象の変化が過度になると予想される場合は、眉下切開や内視鏡前額リフトを検討します。

中高年では、皮膚のたるみとともに目を開ける筋肉が弱くなった眼瞼下垂を伴うことが多くあります。皮膚だけを除去すると目が眠そうなままのことがあるため、手術前に目を開ける力を確認し、必要であれば同じ切開線から眼瞼下垂手術を併せて行います。

  • まぶたの皮膚の弾力が全体的に低下し、たるみが強い場合
  • 二重がなく、今回自然なラインを作りたい場合
  • 今の二重のラインが加齢で三重まぶたになったり薄くなったりして、整える必要がある場合
  • まつ毛がたるんだ皮膚に押されて目に当たり、涙がよくたまる場合
  • 皮膚が薄い場合
  • 眼瞼下垂手術のような併用手術が必要な場合

眉下切開が合う場合

アジア人女性64人に眉下切開を行った研究でも、次のような適応が示されています(Kim et al., 2008)。今の二重のラインを維持したい場合、目尻側のたるみが主な悩みである場合、眉毛のアートメイクがある、または予定している場合などです。

男性は二重を作らずたるんだ皮膚だけを整えたい場合が多く、眉下切開がよく合うことが多くあります。20〜30代でも、まぶたの皮膚が多く目を覆う場合は検討できます。ただし、眉がもともと低い場合や目と眉の間が狭い場合は、内視鏡前額リフトのほうが適していることがあります。

  • 今の二重のラインがすでに自然で、そのまま残したい場合
  • 皮膚が厚く、印象の変化を望まない場合
  • まぶたの皮膚が厚く、上眼瞼切開の後に印象がきつく見える可能性が高い場合
  • 目尻側の皮膚が強くたるみ、ただれる場合

眉下切開の傷跡はどうですか

眉下切開は皮膚を切開するため傷跡が残りますが、切開線を眉毛の下の境目に沿って置くため、回復後は眉毛に隠れたり目立ちにくかったりすることが多くあります。手術初期は赤みが出ることがあり、数ヶ月かけて少しずつ薄くなります。傷跡の残り方は、皮膚のタイプと体質、術後のケアによって異なります。

皮膚の表面だけを縫合すると、時間がたって傷が開いたり傷跡が白く残ったりすることがあります。そのため、皮膚の内側にある硬い筋膜の層から段階的に引き寄せて固定し、内側と表面の二重に縫合します。傷跡が眉のラインに隠れるようにするのに役立ちます。

眉が下がっている場合は内視鏡前額リフトも併せて検討します

まぶたのたるみの原因がまぶたの皮膚ではなく眉自体の下がりであれば、眉毛の下の皮膚を切るだけでは解決しないことがあります。眉の位置は問題なくまぶたの皮膚だけがたるんでいる場合は、眉下切開が適していることが多くあります。眉自体が下がって額のしわとまぶたのたるみが併せてある場合は、内視鏡前額リフトが適していることが多くあります。

内視鏡前額リフトと上眼瞼切開を併せて行う場合は、眉を先に上げると残るまぶたの皮膚の量が変わります。そのため、眉の位置を決めてから必要な分だけまぶたの皮膚を整えることが重要です。

カウンセリングでは何を確認しますか?

中高年の目元整形で、これらの項目を併せて見ずに一律に決めた手術は、満足できる結果につながりにくくなります。流行や他の方の口コミより、ご自身の目の状態を基準に決めることをおすすめします。

  • まぶたの皮膚の厚みとたるみの程度
  • 目と眉の間の距離
  • 目を開けるときに額の筋肉をどのくらい使うか
  • 目を開ける力(眼瞼下垂の有無)
  • 目尻側のたるみの程度
  • 二重の希望と、印象の変化についての考え

上眼瞼切開と眉下切開の回復

どちらの手術も、日常生活への復帰には通常1週間程度かかり、抜糸は術後7日に行います。腫れと内出血は2〜3日目が最も強く、洗顔は抜糸の翌日から可能です。飲酒・喫煙とサウナ、激しい運動は4週間避けるのがよいでしょう。

違いもあります。上眼瞼切開は大きな腫れが引くまで4〜6週間程度かかり、縫合部位のメイクとコンタクトレンズは4週間後から可能です。眉下切開は腫れと内出血が1〜2週間程度でほとんど引き、眉のメイクと眉毛のアートメイクは4週間避けるのがよいでしょう。

よくある質問

まぶたのたるみは運動やマッサージで良くなりますか?

まぶたのたるみは、運動やマッサージでは改善しにくいものです。伸びた皮膚とゆるんだ組織は運動では縮みません。目のまわりを頻繁にこすると、かえって皮膚が刺激されることがあります。たるみが視界を遮る場合や目が眠そうに見える場合は、原因を確認して手術による修正を検討します。

上眼瞼切開と下眼瞼切開を同時に受けることはできますか?

上眼瞼切開と下眼瞼切開は同時に行うことができます。上まぶたのたるみと、目の下の脂肪・たるみの両方がある場合、一度に手術すると回復期間を1回にまとめられます。ただし、手術時間が長くなり腫れが大きくなることがあるため、健康状態と目の状態を確認してから、同時に行うか分けて行うかを決めます。

眉下切開の副作用にはどのようなものがありますか?

眉下切開の後は、一時的な腫れ、内出血、切開部位周辺の感覚の低下が起こることがあります。まれに、傷跡の広がりや盛り上がり、左右差、眉の形の変化が起こることもあります。感覚の低下は多くの場合数ヶ月かけて回復します。傷跡は体質とケアによって差があります。手術前に眉の位置と皮膚のたるみの程度を正確に評価して、除去量を決めることが重要です。

参考文献

  1. Kim YS, Roh TS, Yoo WM, Tark KC, Kim J. Infrabrow excision blepharoplasty: applications and outcomes in upper blepharoplasty in Asian women. Plast Reconstr Surg. 2008;122(4):1199-1205. doi:10.1097/PRS.0b013e3181858fc0 PMID 18827656
  2. 박대환, 백봉수, Nahai F. 안성형외과학. 제3판. 군자출판사; 2009. ISBN 978-89-6278-139-7.(韓国語)
  3. Cho I. The Art of Blepharoplasty. Koonja Publishing; 2017. ISBN 979-11-5955-234-2.
  4. 대한미용성형외과학회. 미용성형외과학 2. 제2판. 군자출판사; 2023. ISBN 979-11-7068-001-7.(韓国語)